RSウイルス感染症と乳児の細気管支炎・シナジス注射

RSウイルス感染症と細気管支炎

RSウイルス感染症の特徴的病像が細気管支炎です。

 

 

細気管支炎で起きていることを病理的に表現すると、

 

 

・細気管支上皮の壊死
・細気管支周囲へのリンパ球浸潤
・粘膜上皮細胞間へのリンパ球集簇
・粘膜下組織の浮腫
・粘液分泌の亢進
    ↓
・細気管支閉塞

 

 

このため細気管支より先の気道に空気が入り込まなくなるため、
無気肺や肺気腫を引き起こします。

 

 

その結果出現してくる症状としては、

 

 

・呼気性喘鳴
・多呼吸
・陥没呼吸

 

 

などの呼吸困難症状です。

 

 

呼気性喘鳴は息を吐くときに、ぜえぜえする状態です。
喘息発作のような症状です。
息を吸い込むことは出来ても、吐き出すことが困難となるため、
呼気の延長も認められることがあります。

 

 

多呼吸は新生児では1分間に60回以上呼吸をする状態、
乳児では1分間に40回以上呼吸をする状態です。

 

 

陥没呼吸とは、呼吸困難の典型的な症状ですが、
より大きな力で呼吸筋を動かそうとするために、
肋間や剣状突起下が陥没する、つまりはへこむ状態です。

 

 

これらの症状がみられる場合は、速やかに加療が必要です。
確かにRSウイルス感染症の症状は数日〜1週間程度で改善しますが、
中には重篤な呼吸障害により人工呼吸管理を要する場合も
あります。

 

 

特に、早産児や心臓や肺に基礎疾患を有する患者さんでは
RSウイルス感染症の症状は重篤化するリスクが高いと言われており、
注意が必要です。

 

 

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