RSウイルス感染症と乳児の細気管支炎・シナジス注射

RSウイルス感染症とシナジス注射個別ページ一覧

RSウイルス感染症とシナジス注射
RSウイルス感染症は乳幼児に呼吸器感染症を引き起こすウイルス感染症であり、罹患した場合には細気管支炎や肺炎などの重篤な症状が現れるため、非常に注意が必要なウイルス感染症です。RSウイルス感染症に限らず、すべての感染症は、「まず罹らないようにすること」すなわち予防が最も大切なことになるわけですが、RSウイルス感染症で問題になる乳児・幼児・または生まれたばかりの赤ちゃんは自分では予防をすることはできません。手洗い・うがいといった予防も周囲の人が積極的に行うことは出来ても、赤ちゃんや乳児自身が手洗い・...
シナジスの投与方法と投与スケジュール
RSウイルス感染症重症化を防ぐ有効な手段であるシナジス投与ですが、これは筋肉内注射で投与します。注射部位は、大腿前外側部です。シナジス注射の投与量は患者さんの体重で決まります。体重1kgあたり15mgを投与します。つまり、体重が増えるにつれて投与量も多くなっていきます。生まれたばかりの赤ちゃんであれば体重は約3kgですから、約45mgの投与量ですが、生後3、4か月の体重7kg程度の赤ちゃんでは100mgの投与量が必要となります。注射の量が100mg(1ml)を越える場合は、2か所に分けて筋肉内注...
シナジス注射と予防接種
シナジス注射は他の予防接種(BCG、3種混合ワクチン、麻疹風疹ワクチンなど)のように、1回(〜数回)接種したらそれで良いというものではありません。シナジスはRSウイルスに対する抗体産生を促すものではなく、RSウイルスに抵抗力を発揮する抗体を体に入れてやる、といったものです。その抗体がなくなれば、当然RSウイルスに対する抵抗力もなくなります。シナジスの効果は約1か月持続すると言われ、そのためシナジス注射は1か月に1回行う必要があります。この際、よく質問されるのが、他の予防接種とは一緒に受けても良い...
シナジス投与が必要となる赤ちゃん
RSウイルス感染症の重症化を防ぐ有効な手段であるシナジスですが、シナジス投与はどのような赤ちゃんに行われるのでしょうか?RSウイルス感染症は早産児や心臓や肺に基礎疾患を有する赤ちゃんが罹患した場合に重症化するリスクが高いことが分かっており、このような赤ちゃんがシナジス投与の対象となります。●早産児・在胎週数(お母さんのお腹の中にいた期間)が28週以下で、RSウイルス流行開始時に12か月齢以下の赤ちゃん・在胎週数が29〜35週で、RSウイルス流行開始時に6か月齢以下の赤ちゃん●慢性肺疾患を持つ小児...
シナジス投与の保険適応とシナジス投与にかかる費用
RSウイルス感染症の重症化を防ぐ有効な手段であるシナジス投与ですが、保険適応となる対象が決まっています。●早産児・在胎週数(お母さんのお腹の中にいた期間)が28週以下で、RSウイルス流行開始時に12か月齢以下の赤ちゃん・在胎週数が29〜35週で、RSウイルス流行開始時に6か月齢以下の赤ちゃん●慢性肺疾患を持つ小児・過去6か月以内に気管支肺異形成症などの呼吸器疾患の治療を受けたことがあり、RSウイルス流行開始時に24か月齢以下の小児●先天性心疾患を持つ小児・RSウイルス流行開始時に24か月齢以下の...
シナジスはRSウイルス感染に対する予防注射
シナジスは非常に高価な薬剤ではありますが、35週以下で出生した早産児は是非とも接種しておくべきです。→シナジス投与の保険適応とシナジス投与にかかる費用乳幼児、特にその中でも早産児が罹患する重篤化すると言われるRSウイルス感染に対する抵抗力を高め、重症化を防いでくれます。ここで重要なことは、「重症化を防ぐ」という点です。シナジスを一般的な予防接種と同様に考えている人がいますが、これは少々理解が異なります。シナジスはあくまでRSウイルスに抵抗力を有する、モノクローナル抗体の注射です。モノクローナル抗...
シナジス投与は早産児だけが適応で良いのか?
またRSウイルス感染症の流行する時期がやってきました。RSウイルスの流行時期は一般的には冬場から春先の寒い時期とされていますが、沖縄などでは通年性に発生がみられているようです。この間のRSウイルスのカンファレンスに出席した際に、沖縄の先生がおっしゃっていました。さて、当院では在胎34週以降の児の診療を行っていますので、この時期になると退院前のシナジス接種や、退院した後の外来でのシナジス接種で忙しくなります。今の時期に退院になる赤ちゃんに対しては、退院前の時点でご両親に説明してシナジス接種を了承し...
RSウイルス感染症は正期産児も要注意!
今年もRSウイルス国際フォーラムの時期が近づいてきました。今年は6月23日の土曜日に開催されます。私も参加予定です。先日、アボットの方が面会にいらしてまして、少しお話しました。その中でも話題に出たのですが、やはりシナジス注射をしている早産児よりも、シナジス注射の保険適応外でシナジス注射を受けていない正期産児が、実際にはRSウイルス感染症を発症しているケースが多いのです。勿論、これは自分の感覚だけの話であり、正確なデータを今すぐに持ち出すことはできませんが、シナジス注射の保険適応である早産児は退院...
RSウイルス感染症に対するシナジス注射の薬剤コスト
RSウイルス感染症は、主に冬場に流行する疾患ですが、ほぼ全ての子供が罹患する一般的な呼吸器感染症です。新生児・乳幼児ではリスクが高く、重篤な気管支炎(細気管支炎)や肺炎になることがあります。感染してしまえば対症療法しかないため、その有効な予防策として、シナジス(パリブズマブ)注射が重要になるのですが、このシナジス、実は薬剤コストが非常に高額なのです。■小児科外来診察料とシナジス注射多くの小児科診療所は、「小児科外来診療料」という公定価格である診療報酬点数を届出・算定することになります。ここで注意...

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